こんにちは。
多発性(多発型)円形脱毛症のkappachan(@kappachan_ohage)です。
私は10箇所以上の円形脱毛症があり、ステロイドパルス療法で入院治療をおこないました。現在はステロイドの錠剤と外用薬で治療をしています。
この記事は「ステロイド」の副作用について自身の体験談とともに詳しくまとめています。
はじめに
私自身がステロイド治療を開始するときに1番気になることが副作用についてでした。
実際の体験談が知りたかったのですが、調べても病院の説明書きがおおく、本当のところどうなのだろう?と思っていました。
この記事をかくことによって、これからステロイド治療を始める方や治療中の方の参考になればうれしく思います。
風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる
体の抵抗力(免疫力)が低下するために、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。ステロイドの量が多い間は、感染予防の薬を飲むこともあります。
ステロイドの内服中はとくに手洗い、うがい、マスク着用、人混みを避けるなどの一般的な対策が必要です。
食中毒にかかりやすくなる
体の抵抗力(免疫力)が低下するために、食中毒にかかりやすくなります。(食中毒の症状としては、下痢、腹痛、熱、おう吐などがあります。)
そこまで神経質になる必要はないと思いますが、私は以下の4つに気をつけています。
- 生牡蠣など、生の貝類は食べない
- 生肉の料理は食べない。十分に加熱してから食べる(生肉大好きなのでこれが地味につらい・・。笑)
- 生卵を食べることはひかえる
- 腐っている食べ物は食べない(当たり前ですが笑、ステロイドの内服中はとくに注意しましょう!)
ステロイドの量が多い間やステロイドパルス療法後すぐは、とくに気をつけたほうがいいと思います。
消化管粘膜が弱くなる
消化管粘膜が弱くなるため、潰瘍(かいよう)ができやすくなります。こちらについては胃薬を併用します。
私は「ファモチジンD錠」20mgを夜寝る前に1錠飲んでいます。
骨の量が減り、骨折しやすくなる
ステロイドを長期間服用することによって、骨粗しょう症(ステロイド骨粗鬆症)になるリスクがあります。
ステロイドの量や内服期間によっては予防薬を処方されるようです。
私の場合は飲んでいません。
不眠、うつ状態になりやすくなる
ホルモンの影響で精神状態に変化が起こることがあります。
不眠、うつ状態についてはステロイド開始前に心配している副作用のひとつでした。
私の場合は、ステロイドパルス(1日500mg×3日間のステロイド投与)で入院中、1日目の夜は眠りが浅かったです。
いつもはのび太くん状態なのですが(ベッドに入り3秒で気絶)1時間は眠れなかったです。その後も何度か起きてしまいました。体はだるいのに脳だけ覚醒しているような?そんな状態でした。
点滴中の3日間はこのような症状がありましたが、錠剤(1日20mg)に切り替えてからは問題なく眠れるようになりました。
寝つきがわるい場合は、睡眠導入剤を処方するというお話でしたが、私は使わなかったです。
不眠についてはかなり個人差があると思うので、症状があらわれた場合は先生に相談されてみてくださいね。
顔のむくみ、太りやすくなる
ステロイドには食欲を増加させる作用があります。
また、脂肪の代謝が落ちるために脂肪が身体にたまりやすくなり、むくみやすくなります。
ムーンフェイス(満月様顔貌)はステロイドの量が10mg前後からあらわれることが多く、ステロイド開始から1ヶ月経過してから気になる人が多いようです。
ステロイド内服中の女性が1番悩まれている副作用ですよね。(;;)
私の場合はステロイド開始からまだ6日目ということもあり、現在はとくにムーンフェイスはあらわれておらず、体重の変化もありません。ただ、入院中で運動ができていないせいかと思いますが、全身がむくんでいるかんじはあります。
退院後は小顔マッサージや食事管理などで対策をしていこうと思っています。
こちらについては経過をまたお伝えしていきます。
血糖値の上昇
ステロイドは血糖値を上昇させる作用をもつので、高血糖をきたし糖尿病を悪化させるおそれがあります。
一時的な血糖値の上昇については、ステロイド治療が終われば改善する場合が多いようです。
ステロイドパルス療法をおこなう際に、担当医より、家族に糖尿病の人がいるかどうか確認されました。
私の場合は糖尿家系ではなかったので、薬の処方などはとくになかったです。甘いものや果物を食べすぎないように気をつけなければ・・と思っているくらいです。(・∀・;)
高血圧
ステロイド開始後1~4週間で少しずつ血圧が上昇し,薬の量が減ると元にもどることが多いようです。
私の場合はもともと低血圧気味なので、これについてはとくに問題なかったです。
また、ステロイドパルスで入院中は看護師さんが1日3回血圧を測定してくれましたが、問題なしでした。
緑内障
個人差がありますが、ステロイドに反応して眼圧が上がる人が一定の割合で存在します。
「緑内障」とは、眼圧が高くなることによって、視野(見える範囲)がせまくなったり、部分的に見えなくなったりする病気です。
私の場合は、ステロイドパルス療法の入院前後に眼科で緑内障の検査を受けることが必須でした。
目立った自覚症状がないまま緑内障になっているケースも多いようなので、ステロイド治療を開始した後1ヶ月以内に眼圧の測定をすることをおすすめします。また、ステロイド服用中は定期的に眼科で検査をしたほうがいいと思います。
眼圧の測定は、例「緑内障 検査 東京」と検索したら、緑内障の検査ができるお近くの病院がみつかると思うので調べてみてください。
ニキビ、肌荒れ
ステロイドの副作用としてニキビ、肌荒れがあらわれる人もいます。
白ニキビのようなポツポツとしたニキビが出る人が多いようです。
担当医より、早い人ではステロイドパルスで入院しているときから症状がでる場合があるという話だったのですが、私の場合はニキビ、肌荒れはできませんでした。
退院後は基礎化粧品を見直すことや食事管理などで対策をしていきたいと思います。
こちらについては経過をまたお伝えしていきます。
その他
ステロイドのよくある副作用について、上記にまとめてみました。
その他にわたしが感じた副作用を最後にかいておきます。
発熱
ステロイドパルスで点滴中はつねに37.0以上の微熱があり、体があつかったです。点滴2日目の夜は37.6度でした。(私の平熱は36.2度くらいです)
点滴治療がおわり、錠剤(1日20mg)に切り替えてからは平熱に戻りました。
先生に確認したところ、ステロイド点滴中によくある症状ということでした。38度を超える場合は点滴を1回中断する流れになるかも?というお話がありましたが、高熱が出ることはなかったので予定通り点滴治療を終了しました。
頭痛
ステロイドパルスで点滴をおこなった1日目と2日目だけすこし頭痛がありました。我慢できる程度です。
頭痛についての副作用は、ほかの方の体験談でもあまり見かけなかったので、熱があったことや緊張感からきていたものかもしれません。3日目からはとくに問題なしでした。
トイレが近い
ステロイド開始5日目くらいから、なぜかトイレが近くなりました。
調べても情報があまり出なかったのでよくある副作用ではなさそうです。水をこまめに摂取しているからかもしれません。
内服中に注意すること
自己判断で急にステロイドの内服を中止しないようにしてください。
急に薬を飲まなくなると、体の中のステロイドホルモンが不足し、倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状があらわれることがあります。
また、円形脱毛症の治療で内服している場合、急に薬を飲まなくなると脱毛が再発する可能性があります。
ムーンフェイスなど、女性にとって悲しい副作用もたくさんあるステロイド治療ですが、自己判断で内服を中止するのは危険です!
かならず先生に相談してから、減量などで対策していきましょう( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
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