こんにちは。
多発性(多発型)円形脱毛症のkappachan(@kappachan_ohage)です。
私は10箇所以上の円形脱毛症があり、ステロイドパルス療法で入院治療をおこないました。
この記事は「ステロイドパルス療法」の体験談をまとめています。
これから治療を始める方の参考になればうれしく思います。
「ステロイドパルス療法」ってなに?
「ステロイドパルス療法」とは、急速に進行する重度*の円形脱毛症に対しておこなわれる治療法です。
ステロイドには免疫反応を抑制する作用があり、円形脱毛症における自己免疫反応を抑えることが期待できます。
3日間ステロイドを点滴で投与して、その後は錠剤に切り替えて内服する治療となります。
3日間で合計1500mgのステロイドを大量投与するのでさまざまな副作用のリスクもあります。
参考:日本皮膚科学会が公表している円形脱毛症診療ガイドライン
入院前にすること
私が入院前にしたことをまとめておきます。
※検査の内容については、病院によってすこし違うかもしれません。
- 血液検査(一般的な項目とあわせてアレルギー、甲状腺ホルモンの数値なども調べてもらいます。)
- 尿検査
- 心電図の検査
- 緑内障の検査
- 入院手続き
- 入院前の荷造り
入院中にしたことをまとめる
私が入院中にしたことをまとめておきます。
8日間の入院期間でしたが、ほかの経験者の方の状況をみると5日間で退院されている方が多いようです。
1日目
まず担当医より、あらためて治療についての事前説明がありました。
その後、経過が分かるように写真撮影をしました。
色んな角度から4枚ほど撮影をします。
私はわりとノリノリ?で、「この角度ならもっと分かりやすいです!(ドヤ)」なんて注文をしながら、撮影をしていただきました( ̄▽ ̄;)笑
ただこの写真撮影って嫌な人はかなり嫌なのでは・・と感じました。
あらためて自分のハゲている部分を人(とくに異性)に晒すのって結構つらいものがあります・・。
病院食をいただいた後、早速ステロイドの点滴治療を開始しました。
点滴は1時間30分ほどで終わります。
点滴の針をさすときに痛みがあるくらいで、そのほかはとくに痛みなどはなかったです。
ステロイドの副作用で気分が悪くなる人もいるようで、点滴には吐き気止めも含まれているとのことです。
私はわりと気分が悪くなりやすいのですが、こちらについては問題なかったです。
当日の夜の状態としては、すこし体のだるさと頭痛がありましたが、我慢できる程度でした。
2日目
2日目も点滴治療です。
ステロイドパルスで点滴中はつねに37.0以上の微熱があり、体があつかったです。
点滴2日目の夜は37.6度でした。(私の平熱は36.2度くらいです)
点滴治療がおわり、錠剤に切り替えてからは平熱に戻りました。
先生に確認したところ、ステロイド点滴中によくある症状ということでした。
38度を超える場合は点滴を1回中断する流れになるかも?というお話がありましたが、それ以上の高熱が出ることはなかったので、予定通り点滴治療を終了しました!
この日は防水テープを貼ってもらいシャワーを浴びたので、かなりさっぱりしました。私は大部屋だったので、シャワーは交代制で30分です。
入院中は「はやくのんびりお風呂に浸かりたいなぁ」とずっと思っていました。
髪の毛の抜け毛はまだあります・・。
3日目
3日間の点滴治療が終わり、針が外れました。
腕をおさえると少しだけ痛みはありますが、 針を抜くときの痛みはほとんどありませんでした。
加工をしていない写真だとすこしだけ傷がわかります。
(1週間もあれば目立たなくなりますので、ご安心を。)
4日目〜7日目
4日目の朝からステロイドの内服治療に切り替わります。
熱は下がりましたが、副作用でのどが渇きトイレが近いです。
でもそれくらいでしたかね。
食欲もあるので、しっかり病院食を3食すべて完食していました。笑
点滴が終わったあとも、皮膚科の先生は毎日様子を見にきてくれたので安心しました。また、看護師さんも1日3回は脈拍、血圧などを測りに来てくれました。
入院中にその他におこなった治療はとくにありませんが、ステロイドの副作用で眼圧が上がる場合があるので、「緑内障」の検査をするために眼科へ行きました。病室から出たので、良い気分転換になりました♪
8日目(退院)
午前中、ついに退院しました〜!!
退院当日も、最後に担当医が様子を見にきてくれました。
副作用や体調など問題ないか確認されたあと、次回以降の外来についての説明がありました。
すこし産毛が生えてきているね!
1ヶ月前に攻撃をうけてしまった髪の毛が今抜けているところだけど、これから少しずつおさまってくると思いますよ。
と最後に声をかけていただきました♪
なんだか8日間、あっという間でした。
こんなに長い間休んだのは、数年ぶりでした。
入院生活は、色々振り返るいい機会だったのかもしれないと思っています。
とてもいい病院で、看護師さんとも色々お話をさせていただきました。
なかには、同じく円形脱毛症になり、自分もとてもショックで辛い経験をしたので気持ちが分かると声をかけてくださった方もいました。
(その方は現在症状は落ち着いているとのことです☺️)
他にも、皮膚の病気で入院したことがあるので、気持ちがわかる。身体は元気でも、やっぱり女性だから見た目の変化にとてもつらかったので気持ちがわかると声をかけてくださった方もいました。涙
自分のまわりに同じ状況になっている人がいなかったとしても、それは小さな世界での話なのかもしれませんね( ᵕᴗᵕ )✩⡱
退院後の治療
退院後は、内服薬と外用薬をつかいながら、通院で経過をみていくことになります。
退院の2週間後に外来の予約をしました。
私の場合はこちらの薬をつかっています。
参考になるかもしれないので、詳細をのせておきます。
※ステロイドの量については病院の方針やそのときの症状によって違うと思います。
- ステロイド内服薬「プレドニゾロン錠5mg」(入院中20mg/1日→退院後5日間15mg/1日→6日目から10mg/1日)
- 胃薬「ファモチジンD錠20mg」
- デルモベートスカルプローション
- フロジン外用液
※セファランチンを内服していましたが、ステロイド開始と同時に中止しました。
効果について
効果
「ステロイドパルス療法」は、急激に発症した「多発型」の円形脱毛症の人が、発症または再発してから半年以内におこなった場合に、特に有効な治療といわれています。
病院からもらった資料によると、60-70%の人が有効という結果が出ているとのことです。
入院中すぐに効果がみられることはないですが、1ヶ月後くらいから抜け毛が減少して、現在の脱毛部もすこしずつ生えてくることが多いようです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
入院前日に撮影した写真
こちらは入院の前日に撮影したものです。
最初に髪が抜け始めた部分についてはすこし産毛が生えてきていましたが、脱毛部はかなり広がり、範囲は大きくなっています。
1番大きい箇所については、横6cm縦4cmでした。・・名刺サイズくらいでしょうか?( ・ ・̥ )
退院後に撮影した写真
こちらは退院後に撮影した写真です。
なんか広がってる!!!Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
まぁまだ抜け毛はあるので・・・即効性のある治療はないので、仕方ないですね。
後頭部はまだ産毛もなくツルツルです。
少しずつまずは抜け毛が落ち着いてくるといいなぁと思っています。
経過については、引き続きお知らせしていきます♪
さいごに補足
「蛇行型」「全頭型」「汎発型」についての効果は「多発型」よりは低いとされているようですが、ほかの方の体験談をみていると、改善されているケースもあります。
いろいろと調べましたが、はじめての円形脱毛症から進行して前頭型になった方や、発症してから期間が何年も経過していなければ、多発型と同様に効果は期待できるのでは?と個人的に思っています。
(もちろん長期にわたって繰り返している場合でも、脱毛症の治療で有名な病院で話をきいてみてもいいと思います。)
試せる治療方法があるなら、試してみたいですよね・・。
現在通われている病院が、ステロイドパルスに積極的ではない先生の場合でも、セカンドオピニオンとして脱毛症の治療で有名な他の病院で話を聞いてみるというのもひとつだと思うのです。
この病気は、生死にかかわる病気ではないからこそ、先生の考え方によってもさまざまだなぁと感じています。
私も原因がわからない分、なにが自分に合うのか試していくしかないのかなと思っています。( ;ᵕ; )
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